江戸川区保育ママ事業制度について
日付:2010年11月09日(火) 10:00~
場所:江戸川区役所
対応者:江戸川区こども家庭部保育課長 茅原氏、保育課保育ママ係 柴田氏
区の状況
江戸川区では1歳未満のこどもの約5%が保育を必要としている(あとは家庭で育てている)その5%の子どもに対して家庭的な保育を実施する方針で、保育ママ事業は展開されている。そのため公立保育園では1歳未満児の受け入れなし。
この年齢層のほかの受け入れ手段としてはベビーシッター、私立保育園・区認可保育園など。他自治体で実施する、待機児童の多い年齢層への事業という位置づけではない。
保育ママへ事業に対しての質問
- 保育ママの平均年齢 52.5歳
- 保育ママを務める平均的な期間 9.96年。
→ 定年が65歳となっているので、最終応募年齢は55歳までとしている。 - 保育士の資格保持者は保育ママ209名のうち38名で、基本的に子育て経験者であることを重視している。
- 保育ママの確保について 広報・HP・口コミ・掲示・町内会への依頼。
- あらゆるチャンネルを通じて確保に努めるが、これだけの保育ママがいるのは地域性もあるのではという担当者の分析。
- 区の役割について
保育ママ係 4名(保育ママ紹介・認定・利用受付など)
支援担当者 3名(園長クラス保育士が担当・研修講師・巡回指導など)
→ 巡回指導は子ども1人につき年4~5回程度 - 新規認定研修は年3回実施(今年度5月期8名、9月期3名、1月期:これから実施)
- 事業予算額は職員人件費含まれていない ほぼ保育ママへの支払いに充当
その他
- 危機管理について 乳幼児突然死など新規認定研修・全体研修での注意喚起
- 突発事態には救急車呼ぶ・保育ママ係りに連絡体制
- 現在まで救急車を呼ぶなどはあるが、深刻な事故はない
- 利用者アンケートを年1回実施している 利用者からはほぼ100%満足の声
→ 利用者の声としてこどものペースに併せて保育をしてもらえることも強みという内容があった - 任意団体として保育ママの会が編成されている(加入率60%程度)
横断的なつながりを構築している(行政は個人情報など提供しない)
たとえば同じ地域内で活動している場合、時間帯を合わせて公園に集い、複数ママで、こどもを見るなどの活動をおこなっている。
ママの会から区への要望事項としてはベビーカーなどの貸与保育用品や、補助費値上げなど - 保育園・幼稚園の開放事業などと合わせて保育ママの施設受け入れ・タイアップを行っている(厚生労働省が保育ママ実施に関して規定する連携保育所の確保とは別)
- 江戸川区保育ママは個人事業主という位置づけ
鎌倉市で実施する場合の課題など
- 予算確保
- 担い手の確保(保育士OG、NGO,NPOなどへの接触、自宅・地元地域で働きたい女性へのアプローチなど)
- 1人で子どもを見るのではなく、複数のママで複数の子どもを見る小規模保育の形式が現実的?
- 実施場所の確保(自宅提供はハードル高い)
- 待機児童を考慮した地域バランスに配慮した展開の必要性