議員提案政策条例の立案と実現の手法
自治体総合フェアプレ講演参加レポート
日付:2009年10月22日(水)
場所:ホテルグランドヒル市ヶ谷
主催:日本経営協会
目的
地方分権が進む中でようやく地方自治体への自立が認識されるようになってきた。それに伴い、地方議会の政策提案能力の向上に向けた答申も行われ(専門的知見の活用など)、議会からの条例提案・より精査された政策提案などが期待されていることがわかる。政策研究の糸口となればと参加した。
議会提出条例の意味とは何か
- 地方分権の進む中、地方議会としての存在意義を高めるため。
- 市長部局では提出しえないユニーク条例・もしくは市民に近い条例を提案するため(強いメッセージとなる→青森県議・発表者)。
- 地方議会として単体の意思を発意するため。
- 地方議会・議員がその条例(包含される政策)に将来的にわたり責任を持つ。
議会提出条例設置まで考えられる手段
- 議会有志で勉強会・ワーキンググループを設置し、テーマ設定から全て検討を行う。
- ある程度まで作りこみをした段階で他議員に入ってもらい調整を行う。
講義から感じた課題
- 議会提出条例に対して理解のある首長か。
- 法制担当も設置されていない議会事務局で、いかに自前で専門知見を調達するか(もしくは配置の道を探るか)。
- 市長部局と比して圧倒的に少ない専門知識・また情報量をいかにして補足していくのか。
- 本当にパブコメは必要ないのか(ほとんど実施されていないとのこと)。
制定までのシュミレーション
- 議会内でハレーションの起こらないワーキンググループの設置の検討。
- グループ内で実現すべき政策の検討(議会での提案でいいのか、条例に昇華させる必要があるのか)。
- 条例にすべきテーマの絞込み。
- 先進事例集め。
- たたき案作成。
- 法令照合。
- 参加外議員との調整。
- 提案説明・逐条解説・質疑応答作成。
- 議会提案・採択。